ウェブ制作会社の選び方

2021.03.16 Tue
カテゴリー ▶︎  Design Other

ウェブサイトを持っていない企業は世界を見渡しても少数派となった現代において、ウェブサイトは企業にとっての重要な宣伝ツールです。そんな重要なウェブ制作を依頼するとなると慎重になるものです。しかし、多くのウェブ制作会社は大体同じようなことを言っていて何を基準に選べばいいか分からないのではないのでしょうか。また、素人からすればデザインの良し悪しの判断も難しく、実績を見ても分からないことも多いはずです。
今日はそんなウェブ制作会社の選び方をお伝えしたいと思います。

探す前に決めるべきウェブサイトの目的

ウェブ制作会社と一口で言っても、様々な職能を持つ企業があります。
デザイン専門の企業から、SEO、マーケティング、ブランディング、はたまたサーバー運営会社などもウェブ制作の事業を行なっています。中には行政書士が事業の一環として行っていることも。
やみくもに探してもキリがないので、絞り込むために目的を定める必要があります。
詳しくは以下の記事にて詳細を記載していますので、合わせてごらんください。

まずは目的を定めた上で、以下の基準でウェブ制作会社を調べていくことをおすすめします。

制作会社を選ぶ基準

目的にあった得意分野を持っているか

先にも述べましたがウェブ制作といっても実に様々な分野の企業が制作を請け負っています。
認知度をあげたいなら、SEOやコンテンツマーケティングを得意とする制作会社がいいかもしれませんし、ブランドイメージをあげたいならブランディングを得意とする企業がいい。中には特定の業界に特化した制作会社もあります。
ウェブ制作専門の制作会社はウェブに対する知見は豊富にあります。しかしもし依頼する企業が自社のブランド戦略を練り終え、その戦略に準じてウェブ制作を依頼したい場合、ウェブ専門の制作会社はブランド戦略を理解する能力が乏しく、戦略を空中分解させてしまう弱みもあります。ウェブ制作専門会社がいいのか、ブランディングの知見のある制作会社がいいのか、同じようにウェブ制作を行っていたとしても企業が解決したい課題に準じて選んでいくべきです。

他には、ブログなどをドンドンアップして認知を広めたくても、社内にマーケティング部がないのであれば、ウェブ運用を得意とする企業もいいかもしれません。この場合、制作のクオリティーが弱い側面もあります。
複合的な課題がある場合。例えばブランディングを行いたいが、ウェブの運用もお願いしたいといったケース。
ブランディングの企業でウェブ運用が得意な企業は稀です。そういったケースの場合、他社と連携を組んで行うので、体制を聞いておくと安全です。(詳しくは本記事の後半にある「制作体制を相談する」に記載しています。

ちなみにこの例でいくと、ブランディグは全体最適に近い業務内容で、コンテンツマーケティングは部分最適に近い業務内容です。つまり戦略と戦術の関係性にあります。そういったある種の主従関係になりたつ要望がある場合は、上流工程にあるブランディング会社に依頼することをお勧めします。

デザイン的な得意分野について

なんとなくデザイン的にイメージしていることもあると思います。可愛いサイト、上品なサイト、堅実そうなサイト、などなど。自分がイメージしているサイトの実績があるかどうかも判断基準になります。
しかしこの選択方法には危険性もあります。
イメージしているデザインが課題解決につながっていない場合です。なんとなく自分の好みでイメージしていたり、同業社のよくあるサイトをイメージしているだけのことが多いからです。デザインはターゲットや企業の強み、ポジション、メッセージなどを踏まえて与えたいイメージを具現化することで、ビジネスに効果を成そうとするものです。ですので、デザイン的な得意分野だけで決めてしまうと、いざ実際に制作をする時、全く違う方向性のデザインになった際、この選定基準ではあまり意味をなさなくなってしまうのです。基礎力のあるデザイナーであれば、大抵のデザインはそつなく制作できます。特定の作品に拘らず全体的なクオリティーも合わせて見ておくことをお勧めします。

過去に取引してきた企業を見る

同業他社の制作実績があると安心できますよね。しかしデザイン面でいえば、基礎力があれば大抵の場合遜色なく制作できますので、同業他社の実績はそこまで重要視する必要はありません。それよりもビジネスの理解や、業界ならではの課題への理解が早いことの方が大きな利点です。
また大手企業と多数取引しているウェブ制作会社は、大手企業ならではの問題や対応を心得ている反面、クライアント企業のマーケティング部や大手広告代理店がハンドリングしている案件が多く、細かな気遣いを必要とする不慣れな中小企業に対して、適切な対応がとれないケースがあります。その逆もしかりです。
ご自身の企業と同程度の規模の企業の制作をしているのか、というのも判断材料になります。すべての実績をウェブサイトに掲載しているわけではないので、気になったウェブ制作会社があれば問い合わせてみるといいでしょう。

ウェブ制作会社のスタンスと相性を見る

ウェブに限らずデザインや広報関係の仕事は、ある意味でクライアント企業を世の中に勧める仕事です。この商品やサービスはとてもいいんだよ!と伝える仕事です。
ですので、よほどドライに考えていなければ、ウェブ制作会社の多くは共感できる理念を持つ企業と仕事をしたいと思っています。理念やスタンスにシンパシーを感じるウェブ制作会社に依頼すると、よりうまくいきやすいでしょう。戦略ゴリゴリな企業もあれば、思いを汲み取る姿勢のある企業、地域を応援したい企業などなど、さまざまです。理念やスタンスは大きな判断材料となるはずです。

以前弊所のクライアントで、女性のオタク、いわゆる腐女子のクライアントがいました。その方は腐女子向けのエステを行っていたのですが、中々人に話しづらい、理解してもらえないのではないかという不安を抱えていました。そこでコードマークさんなら話しを聞いてくれそうだということでご依頼いただきました。あ、ちなみに僕はオタクではありません。あしからず。
全体のブランディングを行ない、ロゴやウェブサイト、名刺やメニューなどのツールを作成し、しばらくした時クライアントがランディングページの作成のみ、安かったという理由で他の企業に依頼しました。その結果「エステはこんなデザインが今のトレンドです」という理由だけで、彼女が作りたかったエステサロンのあり方を無視し、北欧チックなランディングページを制作され不満を漏らしていました。セオリーやデータだけにこだわる戦略ゴリゴリの制作会社は、このようなデメリットもあります。
ご自身が市場主義の考え方で制作したいのか、はたまたビジョンを実現できるサイトにしたいのか、どちらのタイプかで制作会社選びは変わってきます。

担当者との相性を見る

ここでは担当者個人との相性の話しです。ウェブを制作する場合、かなり多くのやりとりが発生します。専門用語も多いですし制作工程も多い。確認するべきことも多くありコミュニケーションを多く必要とします。どんな仕事でも人間関係が基本です。制作会社のスタンスや理念だけでなく、わかりやすく説明してくれるかなど打ち合わせでの姿勢などもとても重要な要素になります。
ただ、初回のオリエンに参加する人間と実際に制作をしやりとりする人間が変わる場合があります。もし担当者が気に入って依頼を決定する場合は、今後のやりとりが誰になるのか確認しておいた方がいいでしょう。

制作体制を相談する

ウェブ制作の現場では実に様々な手法や工程が入り混じっています。課題によっては理念から整理しなければいけないこともありますし、認知度を上げるという目的を解決するにしても、単に名前だけ広まればいいのか、はたまた企業自体の理解を考えた上で認知をあげるのか、といったこともあります。
企業の抱えている課題を解決するにあたり、ウェブ一つで解決できる案件は少ないといっても過言ではありません。
多くのウェブ制作会社は零細企業です。そのため課題に対して必要な協力会社と組み、案件に取り掛かります。課題に対してどう取り組むのか、どういった体制でどんなプロセスを踏むのか、制作後の運用面はどうなるのか、相談してみることをおすすめします。これらのことは、ウェブサイトを見ているだけでは中々わからない部分です。
ただしこれは課題を相談して、何を行うべきか提案してもらってはじめてわかることです。いきなりどんな体制で行っていますか?と聞いても表面的な体制しか分からず、課題解決のための体制を知るにはあまり参考にはならないかもしれません。

サイトで絞り、話して決める

ウェブ制作はオーダーメイドで、実に様々なコミュニケーションを要します。
デザインという表面的なものの裏側には色々なことが潜んでいます。これら全てを制作会社のウェブサイトには載せきれるものではないのが現状です。クライアントの情報開示の可否もありますしね。
ウェブサイトや値段だけですべてを決めるのではなく、ある程度絞ったら話しを聞いてみなければ中々わかりません。是非気になったところがあれば、どんどん問い合わせてみることをおすすめします。

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コードマークはブランディングデザインの手法を用い、企業のみなさまの意志を深く理解したうえで、貴社にフィットした制作物、制作プロセスのご提案をいたします。

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