ホームページをブランディングに活用するために考えること

2016.08.10 Wed
カテゴリー ▶︎  Branding Web

ブランディングに興味のある人はウェブブランディングという言葉を聞いたことがあるかと思います。ブランディングというとロゴやパッケージをイメージする方も多いですが、別にデザインするものは、ロゴに限らず、ウェブでもパンフレットでもいいわけです。つまりウェブブランディングとはウェブを使ってブランディング行うことを指します。

今回はウェブサイトをブランディングの一環として、どう活用できるのか、その基本的な考え方を書きたいと思います

ブランディングとは

すっごく平たくいうと、ブランド力をあげて、顧客から選ばれ続ける存在になろうとする行為で、その方法論はさまざまですがセオリーはあります。

一番基本的なことは、企業イメージの構築には、一貫性が大切とされています。
一貫したイメージを与えることを意味しますが、その際、自社が顧客に抱いてもらいたいイメージと、実際に顧客が持つイメージがイコールになっていることが理想です。

いくら企業が「こんなイメージをもってもらいたい!」と思っても、
その企業がそう思ってもらえるだけのポテンシャルがなければ成立しませんし、たとえば企業がAの魅力を持っていても、顧客がそれを知らずにBの魅力を期待して商品を購入したら、どれだけいい商品でもがっかりしてしまいます。

だから与えたいイメージ = 顧客が抱いているイメージの図式を作っていく必要があります。
つまり誇張表現はせず、自社に似合った魅力を把握して、それをいかに一貫性を持って活かしていくのかが、ブランディングの基本的な考えかたであり、活動内容です。
その上で認知を増やしたい、リピーターを増やしたいなど、目的に添いながら施策を考えていくのです。

ホームページを作る前に

ウェブを使ってブランディングするのであれば、ブランドの基礎を固める必要があるのですが、その基礎固めの話をすると朝を迎えてしまうので割愛するとして、最低限ウェブサイトを作る前に整理しておいて欲しいことは、自社の魅力です。
それが曖昧だとブランディングに貢献する確率は低くなります。

魅力を探すのは大変なことです。
自社が持つ機能的な強み(製品のスペックがいいなど)だけで、他社にはない魅力は中々出せません。大抵はどこの会社も似たような品質を持っているのが現代です。
また魅力と思っているものも、世の中に必要とされていなければ、購入者は増えませんし、興味も持ってくれません。

一辺倒に「ここが得意だから、これ魅力ね」とするのではなく、色々な視点を持ち合わせなくては中々自信を持って言える魅力は捻出できません。

その中でも理念や思い、ビジョンと呼ばれるものは非常に大切になってきます。これらと自社のサービスを掛け合わせることで特色が出やすくなりますし、一貫した方向性と目的を持つことができます。
また社内向けブランディング(インナーブランディング)と呼ばれるものにも貢献してくれます。インナーブランディングについては、まだどこかで…

そうやって捻出した魅力を伝えるための活動として、ウェブを使うという姿勢を持ってください。コンテンツ、写真、文章、SNSの投稿内容、お問い合わせのハードルの低さ or 高さ。それら全てが魅力を伝えるための活動です。

自社に合う施策とは

企業の世界観を伝えるブランディングサイトと呼ばれるものがあります。
通常のコーポレートサイトでは、IRのページが必要な上場企業など、世界観を演出するには箱としてふさわしくない場合があります。そのため、別にブランディングサイトを制作することがあります。ブランディングを行おうとすると、一辺倒にブランディングサイトが必要と考える人がいますが、必ず必要というわけでは決してありません。

ブランドを構成する要素には以下の四つがあると言われています。

  • ブランド認知(どれだけ認知されているか)
  • ロイヤルティ(ブランドのファンになっているか)
  • ブランド連想(ブランドに対して連想するイメージ)
  • 知覚品質(製品などの品質や優位性)

ブランド力をあげるために、どういったところを補強すべきか考えると、ウェブ施策の際、何をすべきか答えが変わってきます。認知度が低い企業にはブランディングサイトではなく入口となるLPやポータルサイトの運営などが優先されるケースもあります。閲覧者数がある程度確保できていても、求めてる客層がこないのであればブランディングサイトを用いて企業のポリシーを伝えるのもいいかもしれない。

ブランディング=〇〇を制作することではありません。それは所詮手段。どんな時でも自社の魅力を、抱いてもらいたいイメージになるように自分たちにあった施策を打っていくことがマストです。

目的を考える

一つのサイトになんでもかんでも掲載しようとしないこと。これはとても大切です。
一つのウェブサイトに色々と盛り込み過ぎると、ユーザーとしてはものすごい高機能なカメラを購入したように、結局使いこなせなくてやめてしまいます。

ウェブサイト一つで、ブランドイメージを伝え、集客をし、製品の特性も全部理解してもらい、オンラインで購入でき、採用もでき、なんてことをすると無理が生じてきます。
サイトをどのように運用するべきか、何が成功で何が失敗だったのか、分からなくなってしまいます。そうなると予算も削減され打つべき施策でできなくなったり、更新頻度が少なくなったり、描いた効果は得られなくなってしまいます。SEO(グーグルなどで検索した際、上位に表示できるようにする施策のこと)においても何にフォーカスして施策を打てばいいか曖昧になります。

目的に合わせてサイトを分けて整理して運営していくことが大切になってきます。

たとえば、飲食店はほとんどの場合、食べログやぐるなびが集客経路になります。しかしこれらのサイトはお店の個性が見えないのが弱点です。集客はあちらに任せ、あくまで入り口と予約サイトとして扱い、イメージ構築に焦点を絞ったホームページを用意する。
このように集客経路を考慮してホームページの目的を考えることは有効です。

ほかには採用情報などは、典型ですね。根本的にコーポレートサイトの閲覧者の年齢と目的が違います。根本的に伝えなくてはいけないメッセージが違います。だからコーポレートサイトとは別に作るわけです。

ウェブは所詮媒体でしかない

いままで述べてきたように魅力を伝えることに一貫してフォーカスし、目的を明確にして、ウェブを通して伝えていく。それがブランディングに貢献すればいいわけです。
SNSだけでも十分な企業もあれば、そうでない企業もある。大切なのは形にとらわれるのではなく、自社の魅力を伝えるのに何が必要で、何ができるかと考えることだけです。

自社の取り組みが
伝わらず、
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お持ちのみなさまへ

コードマークはブランディングデザインの手法を用い、企業のみなさまの意志を深く理解したうえで、貴社にフィットした制作物、制作プロセスのご提案をいたします。

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